親の海外の証券口座、どう引き出す?
受取人の指定と残高から、手続きの道・揃える書類・頼んだ時の費用の重さを確かめる
この画面は、米国の規則・IRS・国税庁・外務省などが公表している決まりに、入れた条件を当てはめた整理です。相場の予測でも投資の助言でもありません。手続きの代行・相続人の確定・申告書の作成はしません。手続きの最終判断は、口座の会社と国際相続を扱う専門家へ。
海外の口座は、日本の銀行・証券会社とは手続きの道が違います。①口座の種類 ②受取人の指定 ③残高の目安 の3つで、あなたの道を出します。米国の口座では、米国にある財産の合計が6万ドルを超えるかどうかで、そろえる物と道が変わります。
先に: この画面の道に当てはまらない人
- 日本の証券会社の口座で米国株を持っていただけの人: 口座は日本の会社なので、日本の口座の相続の道です(下の『関係する無料の道具』の相続した株の道順チェック)。ただし、米国の会社の株は、株券がどこにあっても原則として米国にある財産とされます(IRS の Form 706-NA の説明書)。米国にある財産の合計(6万ドルの線)には原則として足しますが、日本の証券会社の口座で米国の側の手続きが要るかは、この画面では確かめていません(証券会社に聞きます)。
- 親が米国籍だった人・米国の遺産税で米国の居住者とされる人: この画面の決まり(米国市民でない・米国の居住者でない人の決まり)は使えません。居住者の遺産には、移転証明書は要らないと規則にあります(26 CFR 20.6325-1(c))。駐在などで米国に住んでいただけでは、居住者に当たらないこともあります。米国市民だった人は、IRS の別のページ・別の基準です。
- 米国の裁判所で、遺言執行者・遺産管理人がもう決まっている人: その人が管理する財産には、移転証明書は要らないと規則にあります(20.6325-1(c))。その執行者・管理人の案内に従います。
- IRA などの退職口座: 受取人の決まりが別の仕組みです。この画面では確かめていません。口座の会社に聞いてください。
- 親との共同名義の口座(JTWROS など): 生きている名義人に、裁判所の手続きを通らずに移ることがあります(FINRA)。『受取人の指定』とは別の仕組みなので、口座の会社に名義の形を確かめてください。米国の遺産税の合計には、原則として全額を亡くなった人の分として入れます(生きている配偶者が米国市民なら半分。IRS の Form 706-NA の説明書)。
- 親がまだ元気な人: 下の『まだ元気な親なら』を見てください。
見本: 米国の証券口座・受取人の指定なし・米国にある株の合計 85,000ドル・1ドル 150円。
入れた内容は、このブラウザの中だけで使います。保存も送信もしません。ページを閉じると消えます。
まだ元気な親なら(今のうちにできること)
- 口座の一覧を残す: 国・会社の名前・口座番号の一部・ログインの手がかりのありか・郵便とメールの届く先。
- 受取人の指定(TOD・Beneficiary)を会社で確かめる: TOD を扱うかどうかは会社が決めます(Investor.gov)。TOD は、個人の口座・退職口座でない口座に使われる、と FINRA は説明しています。亡くなった後は受取人を変えられない、と FINRA は説明しています。
- 受取人の指定があれば移転証明書が要らなくなる、とは規則に書かれていません。米国にある財産が6万ドルを超える時の申告(Form 706-NA)の決まりも、指定とは別です。
この画面がしないこと
- 手続きの代行・会社への連絡・相続人の確定・遺産の分け方の判断・申告書の作成はしません。
- 州ごと・国ごとの、裁判所の手続きの要否・少額の手続きの上限・休眠口座になる年数は持っていません(州で違い、変わるため)。
- 米国の遺産税の額・日本の相続税の額は計算しません。
- 為替や残高のデータは取りに行きません。入れた数字だけで割り算します。